診療室よりこんにちは

春寒厳しき折柄、いかがお過ごしでしょうか。文部科学省は2050年までの技術進歩を見通す「科学技術予測調査」の原案をまとめました。技術やサー ビスについて日本国内の普及時期を示したもので、今年3月に報告書が公表されます。実現すると思う技術について開発時期や普及期、重要性、日本の競争力を 評価したもので、政府の研究投資や規制緩和が進む期待もあり、企業の事業戦略にも影響します。

一部明らかになった医療に関する内容では、①蚊の針ほどの細さで痛くない注射針(2020年)②パーキンソン病や筋委縮性側索硬化症などの再生医療 (2025年)③ガンの疑いのある状態から発症を抑える予防薬(2030年)④生涯にわたって感染を予防するインフルエンザワクチン(2030年)⑤若返 る成分の投与や老化を招く物質を抑え健康寿命を延ばす(2035年)⑥免疫を調整して副作用なく特定のアレルギーだけに効く薬(2035年)などがありま す。

それ以外では①噴火しそうな火山を知らせる技術(2030年)②津波を弱め伝わる方向変える③曇らない宇宙で太陽光発電し地上に電気を送る(2038年)などが普及する技術として挙げられています。

すさまじいスピードで技術が進歩し、そのスピードはますます加速していますが、地球環境の悪化、人口増加などすべての国々に関わる課題を地球規模で解決できる「科学技術立国」として世界に認められる国でありたいものです。