診療室よりこんにちは

まだまだ暑い日が続いていますが、「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく聞く言い回しですが、いかがお過ごしでしょうか。

秋といえば、読書・スポーツ・食欲など様々で、運動もされる機会も多くなり、その後の筋肉痛も経験することでしょう。

そこで激しい運動の後に筋肉痛(痛み)はなぜ起こるのでしょうか。

筋肉を動かすエネルギーのもととなるブドウ糖が、不完全燃焼した時に発生する疲労物質=乳酸です。乳酸は、酸素によって分解されますが、運動で炎症を起こした筋肉の修復には酸素が必要なので、修復が大変になると全体に酸素不足となって分解が追いつかなくなります。あの独特の痛みは、傷ついた筋肉の悲鳴だったのです。これらは体が本来の状態に戻ろうとして起こるもの、体が正常に機能していることの証(あかし)でもあるのです。

筋肉痛には、最初は氷などを当てて冷やし、炎症を和らげ、時間がたったら温める治療に切り替えることが有効です。

色々な秋の過ごし方があると思いますが、やはり健康(健口)があっての日常生活ですので、その一助となることができれば幸いです。